11/26/2013

[東京]15期シャンパーニュアカデミー基礎クラス 第2回 開催

L'Académie du Champagne à Tokyo - 15ème année-

15期基礎クラス第2回目のアカデミーが原宿Restaurant I(レストランアイ)で開催されました。

第2回目の講義でも、皆様シャンパーニュのテイスティングコメントをとても豊かに表現されていました。



<試飲したシャンパーニュ - NV>

Blanc de Blancs NM

*Ruinart Blanc de Blancs 
淡い色調。中心にかけて非常にクリアで透明感がある。
グリーンがかった淡いイエロー。金色のニュアンスも。
非常にきめの細かい泡。
香りはピュアで透明感のある、白いフルーツ、熟した洋ナシの香り。
パンドミー、ミネラル豊かで、チョークのような石灰、サンダルウッド、
少しモカクリームの香りも。
清涼感、透明感、味わいはスムーズ、豊かな酸味がボディをきゅっとひきしめている。
率直でピュアで余韻の長いシャンパーニュ。

*Delamotte Brut Blanc de Blancs non millésimé
淡いイエロー。泡は非常に細かい。非常に輝き豊か。
香りは控えめ。
柑橘類、白い花の香り。
全体的にシンプル、1より清涼感がある。
口に含むと泡立ちがクリーミーで、やわらかい甘さがかんじられ、中盤からは横にさわやかな酸味が広がる。少しスパイシーな印象もある、切れの良いシャンパーニュ。

*Billecart-SalmonBlanc de Blancs
イエロー。
粘性がしっかりとして、コルドンが見える。
フルーツを煮詰めたコンポートのような濃密な香りが奥に沈んでいる。
蜜っぽさもある。シャンピニオン、カマンベールの皮の香りも。
味わいは香り同様、ボリュームがあって、重み深みがある。
舌の奥にコクを与える苦味。余韻も長い。
複雑で濃密なシャンパーニュ。



<試飲したシャンパーニュ - テーマ>
第2のテーマはドザージュ(dosage)のちがい Différence du dosage>

*AyalaBrut Nature 
黒ブドウ65%のシャンパーニュ。
色合いはベージュ。
糖分の添加が極めて少ないので、香りは広がりがある。
余韻は短いが飲み心地の良いシャンパーニュ
Dosage 0~ 6g/ℓ

*Demoiselle Brut Premium Cuvée 
シャルドネ80%のシャンパーニュ。
香りの広がりがより豊か。
味わいはドライ。
Dosage 10~ 12g/ℓ


☆本日の一品

牡蠣のグラチネ 柚子風味のサヴァイヨンソース

 

 

11/25/2013

シャンパーニュ ブラインドテイスティングディナー

ジャーナリスト向け勉強会
                                                        2013年11月20日(水曜日)
一般紙ジャーナリストの方を対象に銀座ESqUISSEにて

ブラインドテイスティングによるディナーを開催いたしました。

お料理とのマリアージュとシャンパーニュについての知識を楽しみながら深めていただきました。参加された皆様にはシャンパーニュの印象、お料理とのマリアージュへの感想などコメントして頂きました。
 
Henriot “Blanc de Blancs”

                          Figue, gratta et poisson enroulé de tuile
                          キス・いちじく・グラッタのチュイルのアミューズ

 

 

Henriot “Blanc de Blancs”
 
             Crabe à la gelée d’anana et concombre avec le sorbet de wasabi
           パイナップルのゼリー、きゅうり・カニ・ワサビのムース
 
 
 
    Charles HeidsieckBrut Réserve
 
       Flan aux marron, poire et oursin
     栗のフラン、ウニ・洋ナシ・木の芽泡
 
 
Boizel  “Blanc de Noirs”
 
                          Langoustine au civet de fruits rouges, reglisse, coing
                   ラングスティーヌ、マルメロ・黒こしょうベリー・根セロリ・
                                        甘草・カルダモンの煮込みソース添え 
 
 
Boizel  “Blanc de Noirs”

                                       Rôti de lotte enrobée de yaourt, orange, safran
                                    あんこうのヨーグルト包みロティ
                                                レンジ・サフラン・赤ピーマン添え
 




                    Pol RogerSir Winston Churchill 2000

                                         Lapin aux truffe blanc, salsifi noir et
                                       shiitake à la sauce sabayon du champagne
                               ウサギのシャンパーニュ煮込み、ごぼう・ハンテン茸・しいたけ・
                       アルバ産白トリュフ・シャンパーニュのサヴァイヨンソース添え
 
 
 
 
 
PommeryBrut Rosé

                                   Baba à l’orange
                         オレンジ風味のババ
 
 
  
 
 

11/05/2013

L'Académie du Champagne à Tokyo - 15ème année-


15期基礎クラスが原宿Restaurant I(レストランアイ)で開講いたしました。第1回目の講義でしたが、シャンパーニュのテイスティングコメントをみなさんとても豊かに表現されていて、今期もレベルの高い基礎クラスになりそうです。

                        
 

       
<試飲したシャンパーニュ - NV>

*1
本目のシャンパーニュ(NV NM)
Moët & Chandon “Moët Impérial”

淡い黄色で全体にベージュを帯びている。フルーツの香りとしては少し熟した印象で、洋ナシからゴールデンデリシャス(ちょっと蜜を含んだりんご)の香り。花の香りは菩提樹からアカシア、金木犀の香り。ミネラル質の香りもあり、鉱物質・金属質が感じられる。ベルガモット(アールグレイ)、コリアンダーやカルダモンのスパイスの香り、又ジンジャーブレッドのような香りも。口当たりは豊かで、酸味はなめらか。甘味とのバランスでは酸味より豊かさが勝っている。中盤で広がるタイプ。余韻のきれは短め。濃密、成熟感が感じられるボディが強いシャンパーニュである。

*2
本目のシャンパーニュ(NV NM)
Jacquesson “Cuvée #736”
色合いはベージュ。香りはドライな印象。全体の印象としてはさわやかさが感じられるが、同時に香りの複雑さもある。
フルーツの香りとしては青リンゴから洋ナシ、花の香りとしてはアカシアやユリが感じられる。 イーストの香りはパンドミーぐらい、マッシュルームのきのこっぽい香りが複雑さを与えている。ドライなスーッとあがってくる印象で、ちょっとナッツ系の香りもある。アタックから酸味がはっきりと感じられていて、酸味が基調となって味わいになっている。 酸が骨格となって伸びていて、余韻も長いシャンパーニュ。

*3本目のシャンパーニュ(NV NM)
Perrier-Jouët “Grand Brut”
ベージュが強い。花の香りが強く、アカシアの香り。ブリオッシュやミネラルの香りを含む複雑なタイプバターの香り。味わいが全面いに出ている。甘味とアルコール感が中心。酸味は穏やかで控えめ。口に含むとシュワッと広がり、甘味が中心で舌ざわりはオイリー。余韻はすっときれる。奥に残らない。短め。アタックに広がりのあるシャンパーニュ。



         

<試飲したシャンパーニュ - テーマ>
第1回のテーマは  (熟成期間のちがい)>
セパージュの割合はほとんど同じで澱熟期間が①は30か月、②は36か月。

*テーマ1本目のシャンパーニュ(NV NM) 
Canard-Duchêne “Brut (30 mois)”
はっきりとしたベージュ。香りは広がり豊かで複雑な印象。マッシュルームから白カビの香り。花の香りも強く、オレンジから金木犀の香り。トーストからブリオッシュの香りも感じられる。アタックからドライな印象で少しドライフルーツとかナッツ、
ビスケットの香りが口の中に広がる。
酸味を基調としたドライな印象があり、酸味とともに
ボディも強く広がってゆくので
厳格でがっしりした印象の
シャンパーニュ。
後味にかけてスパイシーさを伴った苦味も残してゆく。


*テーマ2本目のシャンパーニュ(NV NM) 
Canard-Duchêne “Cuvée Léonie (36 mois)"ゴールド。バターっぽい香りと香ばしい香りが合わさったブリオッシュの香り。
余韻は短い。



☆本日の一品
       
       小笠原産尾長鯛のヴァプール ウニのサヴァイヨンソース焼き 秋蕪とジロール