4/10/2013

[東京]14期シャンパーニュアカデミープレスティージュクラス 第1回 開催

14ème cycleL’Académie du Champagne à Tokyo - Premier séance du cours de prestige
 

今回はプレスティージュクラスの初回でした。桜の花はすでに若葉に変わっていましたが、春らしいロゼのシャンパーニュ3銘柄からテイスティングが始まりました。基礎クラスから引き続き受講されている方、今回初めてシャンパーニュアカデミーを受講される方、和やかな雰囲気の中、皆さんの会話も弾んでいました。

 

<試飲したシャンパーニュ - Rosé

初回のテーマはプレスティージュの Roséシャンパーニュでした。
 

*1本目のシャンパーニュ(Pol Roger “Rosé Vintage 2004”

若干赤みの強いサーモンピンク。優しくきめ細やかな、持続性のよい泡が活発に立ちのぼる。熟しているが、若々しい。木の香り。シナモン、トーストの耳の部分の香り。甘い余韻を残しながら、苦味もある。全体的にバランスの良い味わい。サーモンとチーズのサンドイッチやカナッペと合う。チャーミングなシャンパーニュ。


*2
本目のシャンパーニュ(Billecart Salmon “Cuvée Elisabeth Salmon 2002”)

1本目より透明感のある明るいサーモンピンク。デブルバージュ(ぶどうの搾汁を取り除く清純作業)されているので、クリア感が優れている。持続性のあるきめ細かい泡が緩やかに立ち上る。1本目と比べて、複雑性が控えめ。ジャスミンの花びらのような香り。また、ミネラル感のある鉄さびや火打石のようなメタリック系の固めの香り。塩味のある、キャビアを乗せたトマトの冷製カッペリーニと合う。エレガントなシャンパーニュ。

 

*3本目のシャンパーニュ(Krug “Rosé”

輝きのあるピンクサファイア。グラスを回すことで、閉じこもっている香りが漂う。バニラスパイス、シナモン、紅茶の葉の香り。ベルトの革の香りもある。酸味、苦味、甘味のバランスが取れている。熟成から来る複雑性があり、力強さのある豊かなボディ。米、茸、フォアグラなどを詰めた仔牛のローストと合う。

 

<テーマのシャンパーニュ 2本(隠されたテーマは、ヴィンテージの違いでした)>

 

*1本目のシャンパーニュ(Bollinger “La Grande Année 2002”)

グリーンが残っている。豊かで力強い泡立ち。若い爽やかな、麦わらの香り。ミネラルや火打石の香り。バターやヨーグルトの中にリンゴ味を加えたような、蜜の香り。2003年と比べて、2003年と比べて、2002年のぶどうから作られたシャンパーニュは、酸からくる力強さを感じさせる。洋梨やりんごのタルトと合う。焦がしバターにナッツをかけたヒラメのローストとも相性抜群。

 

*2本目のシャンパーニュ(Egly-Ouriet “Grand Cru Brut 2003”)

黄金色が強い。オレンジ系。粘着性があるので、泡立ちが早い。樽の香り。インパクトがあってまとまりのある香り。2003年は暑い年だったので、肉付きがいい味わい。ボリューム感とエレガントさを兼ね備えている。葉巻と合わせて味わいたいシャンパーニュ。

 

本日の一品

トリュフ入り鴨もも肉のロースト 5種の茸のフリカッセ添え
ロゼと合う鴨肉のローストで、トリュフを巻きました。カリカリに炒った5種類の茸(モリーユ、ジロール、ピエ・ドゥ・ムートン、マッシュルーム、トランペット)とポテト、茸のクリームソースを添えました。