5/22/2013


[東京]14期シャンパーニュアカデミープレスティージュクラス 第2回 開催

14ème cycleL’Académie du Champagne à Tokyo  -  Premier séance du cours de prestige

 

今回はプレスティージュクラスの2回目でした。庭園の青葉がまぶしい季節、受講者の皆様、涼し気な装いで参加されていました。

 


<試飲したシャンパーニュ – Multi Vintage

*1本目のシャンパーニュ (Laurent-Perrier “Grand Siècle”)

グリーンがかったイエロー。若く、躍動感のある泡が立ち上る。輝きが強く、泡持ちがよい。りんご、洋梨、またはシロップ漬けの柑橘系の香り。ミネラル感が強く、清涼感のある香り。酸が豊かだが溶け込んでいて、アタックは柔らか。苦味やコクがあり、複雑性がある。エレガントで凛として、芯のあるシャンパーニュ。前菜からメイン、デザートまでオールマイティに楽しめる、爽やかなシャンパーニュ。


*2
本目のシャンパーニュ (Henri Giraud “Code Noir”)

1本目にくらべて、ベージュがかっている。泡もより穏やかに、ゆっくりと立ち上る。粘着性が強い。香りは甘いスパイス系。シナモン、バニラ、ナツメグなどと共に土っぽいミネラルの香り。また赤いフルーツやトランペットなどの茶色いキノコの香りも。アタックは力強く、樽を使ったボリューム感がある。鶏のコンソメ風味のポトフやリゾットなど、素材そのままよりも煮込んだ料理などに合う。熟成感のあるシャンパーニュ。

 

*3本目のシャンパーニュ (Aspasie “Brut de Fut”)

明るめのイエロー。1本目+2本目÷2のような粘着性。シェリーの香り。ドライハーブやカモミール、ホワイトペッパーやコリアンダー、またはりんごや洋ナシ、樽など、時間が経つにつれて色々な香りが出てくる。骨格、ボリューム感、熟成感のあるシャンパーニュなので、イベリコ豚やオマール海老、鰻などの力強い料理と合う。時間をかけて飲みたいシャンパーニュ。

 

<テーマのシャンパーニュ 2本(隠されたテーマは、”セックとドゥミ・セックの違い“でした)>

*1本目のシャンパーニュ(Sec) (Taittinger “Nocturne”)

黄色味の最も濃いゴールドイエロー。黒ブドウが多い。泡立ちはゆったりとしていて、濃縮感がある。ミネラルは控えめで、リンゴのタルトのような香り。酸はまろやか。ブドウ本来の甘さにドザージュが加わり、軽やかな甘さに仕上がっている。フルーツのタルトと合う。

 

*2本目のシャンパーニュ(Demi-sec) (Louis Roederer “Carte Blanche”)

淡めのイエロー。泡のきめが細かく、若さを感じる。爽やかでスモーキーな香り。リンゴ、洋ナシの香り。鉱物的ミネラル感が強い。酸を残しつつ、しっかりドザージュしている。フルーツよりもフォアグラに合うが、フルーツを合わせるならば、スポンジケーキや生クリームと合う。また、両方共カレーなどの辛いオリエンタル料理にも合う。

 

本日の一品

フォアグラのアンブロワジー Ambroisie de foie gras de canard
アンブロワジーとは「神々の食するもの」「不老不死の食べ物」の意。ピスタッチオのフランを鴨のフォアグラでサンドし、コンソメジュレで包んだ一品。周りにワインゼリーと花びらが、散らされています。