11/05/2013

L'Académie du Champagne à Tokyo - 15ème année-


15期基礎クラスが原宿Restaurant I(レストランアイ)で開講いたしました。第1回目の講義でしたが、シャンパーニュのテイスティングコメントをみなさんとても豊かに表現されていて、今期もレベルの高い基礎クラスになりそうです。

                        
 

       
<試飲したシャンパーニュ - NV>

*1
本目のシャンパーニュ(NV NM)
Moët & Chandon “Moët Impérial”

淡い黄色で全体にベージュを帯びている。フルーツの香りとしては少し熟した印象で、洋ナシからゴールデンデリシャス(ちょっと蜜を含んだりんご)の香り。花の香りは菩提樹からアカシア、金木犀の香り。ミネラル質の香りもあり、鉱物質・金属質が感じられる。ベルガモット(アールグレイ)、コリアンダーやカルダモンのスパイスの香り、又ジンジャーブレッドのような香りも。口当たりは豊かで、酸味はなめらか。甘味とのバランスでは酸味より豊かさが勝っている。中盤で広がるタイプ。余韻のきれは短め。濃密、成熟感が感じられるボディが強いシャンパーニュである。

*2
本目のシャンパーニュ(NV NM)
Jacquesson “Cuvée #736”
色合いはベージュ。香りはドライな印象。全体の印象としてはさわやかさが感じられるが、同時に香りの複雑さもある。
フルーツの香りとしては青リンゴから洋ナシ、花の香りとしてはアカシアやユリが感じられる。 イーストの香りはパンドミーぐらい、マッシュルームのきのこっぽい香りが複雑さを与えている。ドライなスーッとあがってくる印象で、ちょっとナッツ系の香りもある。アタックから酸味がはっきりと感じられていて、酸味が基調となって味わいになっている。 酸が骨格となって伸びていて、余韻も長いシャンパーニュ。

*3本目のシャンパーニュ(NV NM)
Perrier-Jouët “Grand Brut”
ベージュが強い。花の香りが強く、アカシアの香り。ブリオッシュやミネラルの香りを含む複雑なタイプバターの香り。味わいが全面いに出ている。甘味とアルコール感が中心。酸味は穏やかで控えめ。口に含むとシュワッと広がり、甘味が中心で舌ざわりはオイリー。余韻はすっときれる。奥に残らない。短め。アタックに広がりのあるシャンパーニュ。



         

<試飲したシャンパーニュ - テーマ>
第1回のテーマは  (熟成期間のちがい)>
セパージュの割合はほとんど同じで澱熟期間が①は30か月、②は36か月。

*テーマ1本目のシャンパーニュ(NV NM) 
Canard-Duchêne “Brut (30 mois)”
はっきりとしたベージュ。香りは広がり豊かで複雑な印象。マッシュルームから白カビの香り。花の香りも強く、オレンジから金木犀の香り。トーストからブリオッシュの香りも感じられる。アタックからドライな印象で少しドライフルーツとかナッツ、
ビスケットの香りが口の中に広がる。
酸味を基調としたドライな印象があり、酸味とともに
ボディも強く広がってゆくので
厳格でがっしりした印象の
シャンパーニュ。
後味にかけてスパイシーさを伴った苦味も残してゆく。


*テーマ2本目のシャンパーニュ(NV NM) 
Canard-Duchêne “Cuvée Léonie (36 mois)"ゴールド。バターっぽい香りと香ばしい香りが合わさったブリオッシュの香り。
余韻は短い。



☆本日の一品
       
       小笠原産尾長鯛のヴァプール ウニのサヴァイヨンソース焼き 秋蕪とジロール